「JAFの会員じゃないから、インロックしたら高額な鍵屋を呼ぶしかない」。そう思い込んでいる方はいませんか?実は、多くのドライバーが、自分が持っている「お守り」の存在に気づいていないことがあります。そのお守りとは、あなたが加入している「自動車保険(任意保険)」です。近年、ほとんどの自動車保険には、万が一のトラブルに備えた「ロードサービス」が、特約として、あるいは標準で付帯しています。そして、そのサービスメニューの中に、「キー閉じ込み時の開錠作業」が、高い確率で含まれているのです。これは、JAFのサービスとほぼ同等の内容で、保険会社が提携している全国のロードサービス業者や鍵屋が、現場まで駆けつけて、無料で開錠作業を行ってくれるという、非常に心強いサービスです。もしあなたがJAFの会員でなかったとしても、この保険付帯のロードサービスを利用すれば、高額な費用を支払うことなく、インロックの窮地から脱出できる可能性が非常に高いのです。利用方法は簡単です。まずは、自分の保険証券や、保険会社から送られてきているアプリ、あるいはウェブサイトで、ロードサービスの連絡先(フリーダイヤル)を確認します。そして、そこに電話をかけ、オペレーターに「キーのインロックで困っている」という状況と、現在地を伝えれば、あとは最寄りの提携業者が手配され、現場に来てくれるのを待つだけです。このサービスの大きなメリットは、利用しても、翌年の保険料が上がったり、等級が下がったりすることが一切ない点です。つまり、使わなければ損、とも言えるサービスなのです。(ただし、年間の利用回数に制限がある場合が多いので、その点は確認が必要です)。車の鍵をなくしてパニックになった時、まずは深呼吸をして、財布やスマートフォンの中に入っている「保険証券の連絡先」を探してみてください。そこに、あなたが気づいていなかった、最も賢明で経済的な解決策が、記されているかもしれません。